ウクライナ侵攻 ロシア イラン製の攻撃用無人機使い果たしたか

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年の節目が過ぎましたが、ロシア側はイラン製の攻撃用の無人機を使い果たしたのではないかとの見方も出ています。ロシア、ウクライナともに必要な兵器の確保が今後の戦況に影響することになりそうです。

ロシア国防省は25日、ウクライナ東部のドネツク州やハルキウ州などで、ウクライナ軍の部隊や武器庫などへ攻撃を行ったと発表しました。

これに対して、ウクライナ軍の参謀本部も、ロシア軍がドネツク州のウクライナ側の拠点の1つバフムトや要衝リマンなどへの砲撃を繰り返していると発表しました。

ウクライナへの軍事侵攻が始まってから1年の節目が過ぎましたが、ロシア軍はウクライナ東部の掌握をねらって攻撃を強めていて、欧米が供与する兵器などを受けて抗戦するウクライナ側と激しい戦闘が続いているとみられます。

こうした中、イギリス国防省は25日、ロシアがウクライナで攻撃に使っていると指摘されるイラン製の無人機について、今月15日ごろ以降、ウクライナで使用されたという報告はないとする分析を発表しました。

そのうえで「ロシアはイラン製の無人機の在庫を使い果たした可能性が高い。ロシアはおそらく追加の供与を求めるだろう」と指摘しました。

アメリカ・ホワイトハウスの高官は24日、ロシアは欧米からの制裁などの影響で、戦闘を継続するためにイランや北朝鮮に頼らざるを得なくなっているという見方を示しています。

ロシア、ウクライナともに必要な兵器の確保が今後の戦況に影響することになりそうです。