「北海道を水素・アンモニアの拠点に」 鈴木知事が表明
北海道の鈴木直道知事は23日、北海道苫小牧市で記者団の取材に応じ「国が目指す水素・アンモニア拠点の一つに北海道が選ばれるよう取り組む」と表明した。政府は水素やアンモニアのサプライチェーン(供給網)構築に向け、およそ10年間で全国に8カ所程度の拠点を整備する方針を示している。
水素とアンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出さない。温暖化ガス排出削減に向け、国は水素とアンモニアの普及に向けた支援を強化している。北海道内では出光興産や北海道電力などが苫小牧市でCO2の回収・利用・貯留(CCUS)に向けた調査を進める。CO2から合成燃料をつくる際にも水素は原料として欠かせない。
鈴木知事は同日、苫小牧CCS実証試験センター(苫小牧市)を視察した。同センターでは2016〜19年にかけて、実証実験として地中にCO2を30万トン注入した。