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日本政府は8日、アフリカ南部のナミビアと水素の生産で協力すると発表した。ナミビアの気候は、再生可能エネルギーを活用した水素の生産に適しており、現地生産の拡大を後押しすることで、調達先の多様化につなげたい考えだ。
アフリカを歴訪中の西村経済産業相とナミビアのアルウェンド鉱山・エネルギー相が共同声明に署名した。生産プロジェクトには、伊藤忠商事が参画し、生産への協力などを進める。
ナミビアは日照時間が長く、太陽光発電に適しているほか、風力発電にも力を入れている。再生可能エネルギーを使って製造した「グリーン水素」は、脱炭素化に有効なエネルギーになると注目されている。
日本は6月に改定した水素基本戦略で、2040年の水素の供給量を、現在の約6倍となる年1200万トン規模に増やす目標を掲げている。