G20エネルギー相会合 日本はCO2抑えた火力発電支援を表明へ

G20=主要20か国のエネルギー相会合がまもなくインドで開幕します。エネルギー安全保障と脱炭素の両立に向け、日本は「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国に対し、二酸化炭素の排出を抑えた火力発電の導入などで支援する立場を表明することにしています。

G20のエネルギー相会合は、インド南部のゴア州で開かれ、日本からは西村経済産業大臣が出席します。

ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、エネルギーの安定供給への懸念が根強いなか、会議ではサプライチェーン=供給網の多様化や、再生可能エネルギーの導入拡大、それに二酸化炭素の削減に向けた途上国への支援策などを議論する見通しです。

このなかで西村大臣は、エネルギー安全保障と脱炭素の両立に向けては各国の事情を踏まえるべきだとして、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国に対し、再生可能エネルギーをはじめ、水素やアンモニアを活用して二酸化炭素の排出を抑える火力発電の導入などで、支援する立場を表明することにしています。

ただ、ロシアや中国も参加するG20では、ウクライナ侵攻後、欧米とロシアの対立から閣僚会合で共同声明を採択できない事態が相次いでいて、どのようなメッセージを打ち出せるかが焦点です。