臨海部で水素エネ活用 東京都、大田区、川崎市が協定

2023年6月3日 07時18分

協定を締結した(左から)福田川崎市長、小池都知事、鈴木大田区長=大田区で

 二酸化炭素(CO2)を排出せず、次世代エネルギーとして注目される水素を羽田空港周辺の臨海エリアで活用しようと、東京都と大田区、川崎市は一日、連携協定を締結した。
 川崎市の臨海部は「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)の「大規模水素サプライチェーンの構築プロジェクト」で、水素の受け入れ拠点に選定。市は水素供給網の確立を目指している。協定は川崎市で受け入れる水素をパイプラインなどで臨海エリアに引き込んで利用し、安定的なカーボンニュートラルの取り組みを目指す。
 協定締結後、小池百合子都知事は「自治体同士が強みを生かしながら連携するのが大切。供給体制の整備とともに需要の拡大を進めたい」と話した。福田紀彦川崎市長と鈴木晶雅大田区長も「将来は、首都圏全体のカーボンニュートラルにつなげたい」と話した。(布施谷航)

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