“サードカルチャーキッズ”が高梁市を訪問 日本の文化を学ぶ

両親のそれぞれの母国や、自分が生まれた国とは異なる国で育った「サードカルチャーキッズ」と呼ばれる若者たちが高梁市を訪れ、地元の高校生の案内で、自分たちのルーツの一つ、日本の文化を学びました。

高梁市を訪れたのは、サードカルチャーキッズを持つ母親の会が主催した日本語スピーチコンテストで、上位入賞を果たした外国在住の3人の若者です。
3人とも、母親が日本人だということで、案内役を務める高梁高校の生徒7人とともに、古い町並みが残る市街地を巡りました。
このうち、ひな人形メーカーの工場では、既婚の女性が歯を黒く染めていたかつての日本の風習を知らない世代が増え、人形からもそうした表現がなくなってきているといった担当者の話を熱心に聞いていました。
また高梁出身の江戸時代の儒学者・山田方谷の記念館では、方谷が書いた額や肖像画に見入っていました。
タイのインターナショナルスクールに通う黒田望亜さんは「英語のように、互いの年齢差をあまり感じさせない西日本の方言に魅力を感じます。オープンな考えを持つ社会人になりたい」と話していました。