電力需給の逼迫は日中より夕方…太陽光の発電量が急減、供給力確保が難しく

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 電力需給の 逼迫ひっぱく する時間帯が、気温の上昇する日中から夕方にずれ込むケースが増えている。夕方は太陽光による発電量が急激に減り、供給力の確保が難しくなるためだ。脱炭素化の流れで太陽光は今後さらに普及する見通しで、大手電力は可能な範囲での節電を呼びかけている。

 東京電力パワーグリッド(PG)によると、東京都心の最高気温が今年最高の37・7度まで上昇した7月26日、太陽光による発電量は午前11時台に1397万キロ・ワットまで増加。全体の26%に達したが、その後減少に転じ、午後7時台にはゼロになった。

 需要のピークは午後2時台の5355万キロ・ワット。厳しい暑さでエアコンの利用が続くことなどから夕方まで1~2割しか減らなかった。このため、高所にくみ上げた水を放水する揚水式水力発電や火力発電の発電量を増やし、なんとか需給の安定を維持した。

 東電PGなどによると、供給力に占める需要の割合(使用率)は夕方から夜にかけてピークになるケースが増えているという。この時間帯は帰宅して料理や風呂に使う電力の需要も高まる。同社は適切な冷房の使用で熱中症に留意しつつ、可能な範囲で節電への協力を求めている。

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4439203 0 経済 2023/08/11 22:29:00 2023/08/12 01:15:13 2023/08/12 01:15:13 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/08/20230811-OYT1I50169-T.jpg?type=thumbnail

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