中国 2月の景況感 2か月連続 節目上回る 生産活動など回復進む

中国の2月の製造業の景況感を示す指数は、景気判断の節目となる「50」を2か月連続で上回り、新型コロナウイルスの感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策の終了などを受けて、生産活動や需要の回復が進んだ形です。

中国国家統計局が製造業3200社を対象に調査している製造業PMI=購買担当者景況感指数によりますと、2月の指数は52.6でした。

前の月から2.5ポイント上昇し、景気のよしあしを判断する節目となる「50」を2か月連続で上回りました。

これは、「ゼロコロナ」政策が1月に終了したことや、多くの地域で感染拡大がピークを越えたことなどを受けて、企業の生産活動や需要の回復が進んだことが主な要因です。

また、サービス業などの非製造業の先月の景況感指数も、前の月から1.9ポイント上昇して56.3となり、こちらも2か月連続で節目の「50」を上回りました。

宿泊や運輸といった業種で回復が進んだほか、インフラ建設が進んだことで建設業の景況感も改善しました。

中国国家統計局は、「景気状況は、引き続き改善した一方で、依然として需要不足の問題が突出している」としていて、今後、景気回復が力強さを取り戻せるかが焦点となります。