北海道の洋上風力発電 強風絶えぬ最適地、送電網は不足
連載「北のゼロカーボン都市 強風をチカラに」まとめ読み
北海道沖は強風が絶えず吹き、洋上風力発電の国内立地では最適地とされている。プロジェクトも相次ぎ、事業化への期待は増している。だが送電網の不足など解決すべき課題はなお多い。洋上風力を巡る期待と課題をまとめた。
㊤北海道、GXの主役 洋上風力発電が原発を超える日
石狩市沖など北海道内の5エリアが、整備に向けて具体的な検討を進める「有望な区域」として国に選ばれた。経済産業省の試算によると、5区域で想定される総出力は最大385.5万キロワット。これは北海道電力の泊原発の総出力(207万キロワット)の2倍弱の水準にあたる。…記事を読む
㊥北海道の洋上風力発電 振るわぬ漁業、地元に期待感も
洋上風力発電の「有望な区域」として選ばれた北海道の5海域で、関係者が次に目指すのは事業化に向けた最終ステージにあたる「促進区域」への移行だ。温暖化などで北海道沖の漁場に異変が相次ぐ中、一定の経済効果が見込める洋上風力への期待は増しつつある。だが漁業や景観への懸念もあり、自治体や漁業関係者の間には期待と不安が交錯する。…記事を読む
㊦北海道の洋上風力、蓄電池船で運搬 送電網不足補えるか
北海道沖は国内屈指の洋上風力発電の適地だが、現状のままでは宝の持ち腐れになりかねない。電力を送る送電網の容量が圧倒的に不足しているからだ。水素製造に海底ケーブル、そして船……。再生可能エネルギーを最大限活用すべく従来の発想にとらわれない手法が浮上している。…記事を読む