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ゴールドマン、原油年後半に100ドル突破予測-「OPECプット」期待

  • 北海ブレント1Q90ドル、2Q95ドル、3Q100ドル、4Q105ドルに
  • OPECプラス供給政策が価格に影響、価格決定力はいつになく高い

国際原油市場が6月以降、需要拡大で再び供給不足に陥る結果、北海原油代表油種ブレント相場は10-12月(第4四半期)までに1バレル=105ドルに上昇し、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は昨年10月に決めた日量200万バレル減産を反転させる可能性がある。

  ゴールドマン・サックスが9日付のリポートで指摘した。北海ブレント相場は1-3月(第1四半期)が90ドル、4-6月(第2四半期)が95ドル、7-9月(第3四半期)が100ドルと予想した。

  ゴールドマンのアナリスト、ダーン・ストライブン氏らによれば、世界の原油需要は今年日量270万バレル増え、このうち中国からの需要増が170万バレルを占めると想定される。OPECプラスが引き続き先手を取ることに最近集中し、日量230万バレルの繰り延べ分の需要増を見込んでいることから考えても、さらなる減産はありそうにない。

  最近数年はOPECプラスの供給政策が価格により大きな影響を与えており、現状の価格決定力はいつになく高い。これが北海ブレント強気予測の下振れを抑える「OPECプット」につながるとゴールドマンはみている。

原題:Goldman Says Tighter Market Could Let OPEC Restore Output in 2H(抜粋)

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