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私の不動産独立ストーリー

つまずきだらけのスタート、私にできる社会貢献の輪を広げたい|田中 千代子さん

2023年7月31日

全日本不動産協会 大阪府本部 北大阪支部
田中千代子不動産 代表者
田中 千代子さん

怖いイメージを払拭する「驚き」

私は結婚して35年くらい夫の自営業をサポートしてきました。夫の実家は、創業63年の家電販売店で、夫はその2代目なので家業ですね。わかりやすく言えば街の電気屋さんです。夫の自営業だけだと収入の波が時期によってありますし、子供が成長するに連れてお金がかかることも増えますから、私も事業をしたいなと思っていました。

それでお店にいる中の時間を活用してなにかできないかと考え、ヨガのインストラクターとか、ポーセラーツのワークショップを開催したり色々挑戦しましたね。そんな時にお店のお客さんが家を売却するという話を聞いたんです。

それまで不動産と聞くと怖いイメージがあって、自分ができるなんて思いもしていなかったんですけど、一般価格と業者価格があるという話を聞いて驚いたんですよ。そんなに価格の差があるのかって。それに街の電気屋さんだと100円の電球を売ることもあるわけですけど、それに比べてなんて利益の大きい商売なんだって思ったんですよね。それで宅建の勉強をし始めたんです。

出だしは暗雲だらけ

宅建の勉強を始めたんですが、ちょうどそのタイミングで母の介護をすることになりました。最初は宅建の予備校に通って教えてもらおうと思っていたんですけど、介護もあって時間的に厳しくなってしまって。それでDVDと参考書と問題集を買って自宅で勉強しました。最終的に3回目の受験で合格することができましたね。

やっと宅建に合格して免許もとれたので「いざ開業」というタイミングで、今度は世間がコロナ禍になりました。不動産に関するセミナーも軒並み開催中止になり、実務もどうすればいいのか分からない、学べる場所もなにもない状態でのスタートでした。だから業者さんに連絡して物件を何十件も内覧したりしたんです。でも仕入していいものかどうか全く分からなくて。約1年なにもなく終わってしまいました。

その後、情報交換や意見交換ができる良いコミュニティに入れてもらうことができて、そこからやっと少しずつ上手く行き始めました。正直、免許をとれば不動産業ってなんとかなると思っていたんですけど(笑)免許取得と実務は全く別でした。最初1年はなにもなし、2年目は勉強、本格的に事業で結果が出始めたのは3年目でしたね。

自分のできる社会貢献の輪を少しずつ広げる

宅建の勉強をしながら母の介護を始めて、それは今も続いているんですけども、介護ってやっぱり家族だけでは全部できないことを感じたんですね。それで元々、家族所有の文化住宅がありまして、古い木造でだんだん入居者さんも少なくなっていたので、そこでグループホームをするようになったんです。

私と同じように困っている人は世の中にたくさんいらっしゃると思いますから、経験を活かして、空き家を利用する形で、小さくても良いのでグループホームにつなげていきたいと思っています。街の電気屋さんも高齢者の方のサポートもしますから良い組み合わせかなと。

空き家って日本に850万戸に増えていますから、そのうち1つでも2つでも助けになれれば良いなと思っているんです。社会貢献という意味でも良い時期に不動産業を始められたと思っています。

これに関しては、自営業の奥さん向けのコミュニティを開いて、宅建をとることだけじゃなくて、空き家の再生で社会貢献できる人を1人でも増やしていく取り組みもしたいと考えています。自営業の奥さんって結構いろいろと苦労するので。とにかく、自分のできる社会貢献の輪が少しずつ広がっていけば良いなと思っていますね。

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