中国は6日、海外への団体旅行を解禁した。新型コロナウイルスの流行で2020年1月に停止して以来、約3年ぶり。対象に日本は含まれず、タイやロシアなど20カ国に限られる。日本でも中国からのインバウンド(訪日客)団体旅行に期待が高まるが、時期は見通せない。
対象国は他にインドネシア、シンガポール、モルディブ、スイス、ニュージーランドなど。
中でもタイは最も人気のある旅行先とされる。香港メディアによると、タイ政府は23年に700万~1千万人の中国人旅行者が訪れると見込む。航空会社も航空便の増強を検討しているという。
中国のオンライン旅行販売大手、携程集団(トリップドットコム・グループ)によると、1月21~27日の春節(旧正月)の連休に海外航空券とホテル宿泊の販売は前年の春節連休の5倍超となった。バンコクのホテル宿泊は30倍以上伸び、客単価も約7割増加。団体旅行再開がさらに追い風になる可能性がある。(共同)