破天荒な生き様の僧侶の評伝です。
単行本を再編集した新書化とのことで、約600頁の二段組みと、
分量があります。
生い立ちから始まり、紆余曲折を経て仏門に辿り着き、様々な
宗派を体験して行きます。
その型破りなスケールは、日本国内では収まらず、タイ留学を
経てインドに至ります。
ここでも日本の団体には留まらず、アンベードカルの不可触民
開放としての仏教復興活動を継承して行くことになります。
インドの仏教はヒンドゥーに飲み込まれ滅びた、という日本の
通説が中途半端であったことが判ります。
飲み込まれながらも底流にはあったものが、反カースト運動の
中で再び見出だされた、ということになるでしょう。
このヒンドゥー支配における不可触民に対する、あの暑いイン
ドで水も与えられないという、その扱いの凄まじさには、心底
驚かされました。
民主主義国家たるインド政府でさえ跳ね返されてしまう、カー
スト制度の分厚い岩盤を、民衆を大動員する座り込みにより、
何度も挑み、穴を開けて行きます。
それを可能にするのは、仏教に全てを捧げている無私のこの僧
侶への、民衆の強い信頼にあります。
それらが、様々な人物や政治情勢を織り込みながら、熱く語ら
れて行きます。
インドや仏教の本質について、深く考えさせられる本です。
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〈完全版〉破天~インド仏教徒の頂点に立つ日本人~ (光文社新書) Kindle版
40年間、インドで不可触民解放と仏教復興運動に命を捧げる“怪僧”の物語。“人間失格者”から、その名を全インドで知られる“荒法師”へ――。「金もいらぬ、名もいらぬ、命もいらぬ」が信条、色情因縁、悩み深き人間がインドで“観た”ものとは? “生”を根源から問う、数奇にして壮絶なる波瀾万丈の半生記。書籍刊行時にはカットされた、女性に殺されかけた抱腹絶倒(?)のタイ修行時代の原稿が復活。〈ノーカット:完全版〉
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/10/20
- ファイルサイズ7654 KB
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商品の説明
著者について
山際素男(やまぎわもとお)
一九二九年三重県生まれ。法政大学国文科卒業。インド国立パトナ大学、ビスババラティ大学に留学。九八年、古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の翻訳で第三四回日本翻訳出版文化賞受賞。著訳書に『不可触民』『不可触民の道』(以上、光文社知恵の森文庫)、『不可触民と現代インド』『マハーバーラタ』『躍るマハーバーラタ』『ブッダとそのダンマ』『アンベードカルの生涯』『チベット問題』(以上、光文社新書)、『ダライ・ラマ自伝』(文春文庫)、『中国はいかにチベットを侵略したか』(講談社)などがある。
一九二九年三重県生まれ。法政大学国文科卒業。インド国立パトナ大学、ビスババラティ大学に留学。九八年、古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の翻訳で第三四回日本翻訳出版文化賞受賞。著訳書に『不可触民』『不可触民の道』(以上、光文社知恵の森文庫)、『不可触民と現代インド』『マハーバーラタ』『躍るマハーバーラタ』『ブッダとそのダンマ』『アンベードカルの生涯』『チベット問題』(以上、光文社新書)、『ダライ・ラマ自伝』(文春文庫)、『中国はいかにチベットを侵略したか』(講談社)などがある。
登録情報
- ASIN : B00GU4R9F4
- 出版社 : 光文社 (2008/10/20)
- 発売日 : 2008/10/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 7654 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 675ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 125,398位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 439位宗教入門 (Kindleストア)
- - 629位宗教入門 (本)
- - 836位光文社新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1935年に日本で生まれ、1967年から長年インドで奮闘されている佐々井秀嶺氏の人生の記録です。仏教の僧となり、貧困社会の人々を導いていらっしゃいます。彼らが、互いに助け合い、武器や暴力無しに、信仰をもって強く戦っている姿が描かれています。
佐々井氏や氏が指導されている方々の強さは、いち宗教、を越えていると思いました。人々や社会の為、信念をもって、戦っていると思います。けっして、たやすい事ではないです。努力と成果が、素晴らしいと思います。
数年前、佐々井氏を訪問させて頂きました。私の前の氏は、静かに暮らしてらっしゃる齢を重ねていらっしゃるおじいさんでした。荒波の中の人生を過ごされた後のお姿なのだと思いました。
佐々井氏や氏が指導されている方々の強さは、いち宗教、を越えていると思いました。人々や社会の為、信念をもって、戦っていると思います。けっして、たやすい事ではないです。努力と成果が、素晴らしいと思います。
数年前、佐々井氏を訪問させて頂きました。私の前の氏は、静かに暮らしてらっしゃる齢を重ねていらっしゃるおじいさんでした。荒波の中の人生を過ごされた後のお姿なのだと思いました。
2020年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
波乱万丈に満ち、それでもなお己の仏道を貫く逞しすぎる姿は外国の地インドで大いに影響を与えていく。
そんな佐々井秀嶺さんのことについて、とても詳しく記載された本です。
偉業を現在進行形で成し遂げている彼もまた一人間であること。
弱さや誘惑に対する苦悩まで描かれており、読んでいくにあたり佐々井秀麗さんという方が偉大でありながら、その人間らしさによってより一層身近に感じられました。
お身体に気をつけて、これからも活躍を願っております。
そんな佐々井秀嶺さんのことについて、とても詳しく記載された本です。
偉業を現在進行形で成し遂げている彼もまた一人間であること。
弱さや誘惑に対する苦悩まで描かれており、読んでいくにあたり佐々井秀麗さんという方が偉大でありながら、その人間らしさによってより一層身近に感じられました。
お身体に気をつけて、これからも活躍を願っております。
2012年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全く知らなかった。未だにインドで仏教が多くの人を導いているとは。そしてその頂点に立つのが、日本人であるという事実を。
読後ですら、正直信じられない。なぜそこまでエネルギッシュな生き方ができるのか。どうして、そこまでインド社会にコミットできるのか。
そして、悩む。なぜ自分は死を賭けてまでコミットするものがないのかを。
本書は正直長い。中だるみもする。だが、多くの人に感じて欲しい、こういう生き方があることを。
このような本が普通に手に入る日本の出版業界も捨てたもんじゃないと思える。
読後ですら、正直信じられない。なぜそこまでエネルギッシュな生き方ができるのか。どうして、そこまでインド社会にコミットできるのか。
そして、悩む。なぜ自分は死を賭けてまでコミットするものがないのかを。
本書は正直長い。中だるみもする。だが、多くの人に感じて欲しい、こういう生き方があることを。
このような本が普通に手に入る日本の出版業界も捨てたもんじゃないと思える。
2023年7月1日に日本でレビュー済み
佐々井秀嶺氏の伝記であり、大変興味深く読み応えのある書で、Kindle limitedで無料で読めるので今がお得です。
私が一番感銘を受けたのは仏教とはどんなものか?僧侶とはどうあるべきか?がノンフィクションの中にたくさん散りばめられていることです。大変勉強になりました。高尾山の師匠との関係や、インドの仲間たちとの関わりの記述から、多くの感動をもらいました。悩める一人の人間であり、がゆえにも負けない立派な僧侶であsる秀嶺上人のことがよく知れる名著です。また龍樹菩薩が現れるあたりは、信心、霊的覚醒などの宗教の一面を垣間見ることができます。
私が一番感銘を受けたのは仏教とはどんなものか?僧侶とはどうあるべきか?がノンフィクションの中にたくさん散りばめられていることです。大変勉強になりました。高尾山の師匠との関係や、インドの仲間たちとの関わりの記述から、多くの感動をもらいました。悩める一人の人間であり、がゆえにも負けない立派な僧侶であsる秀嶺上人のことがよく知れる名著です。また龍樹菩薩が現れるあたりは、信心、霊的覚醒などの宗教の一面を垣間見ることができます。
2014年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドにおいて仏教復興活動に身命を賭して奮闘している僧侶の話。仏教といえば、死んでから救われますよ、葬式やそれに伴う供養をやりましょうね、といったことが中心の日本の仏教しか見聞きしていなかった私にとって、極めて大きな驚きを与えてくれた作品です。主人公(佐々井師)は、悩み、苦しみ、葛藤の果てに、導かれるようにインドに渡りそこで、仏教復興活動に尽力していくわけですが、その活躍は、まるで、日蓮や道元、親鸞、一遍らもかくあったであろうと思わせるものですし、それらの何倍ものエネルギーのものであるものでしょう。私は、そのような仏教活動があることを知って、仏教のためにも喜ばしいことだと思いました。新書でありながらページ数も多いものですが、引き込まれること請け合いです。
2016年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても分厚く、読み応えたっぷりです。インドにこのような日本人がいたのかと新鮮です。
2014年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代インド政治史とインド仏教復興運動の絡みがわかって、面白かった。一気に通読できた。アンベートカルの「ブッダとそのダンマ」を次に読み進んでやる。