(社説)競争と安定供給を両立する電力市場に
電力市場の信頼を揺るがす事態である。関西電力など電力大手4社で、中立であるはずの送配電部門が持つ、新電力を含む顧客情報を、同じ電力会社の小売部門が不正に見ていた。
競争を阻害し、自由化の理念をないがしろにする行為だ。電力大手はコンプライアンス意識を徹底し、経営の透明性を高める必要がある。公平な競争環境を整え、安定供給と両立する電力市場に変えていかねばならない。
電力小売りは2016年に全面自由化...
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