資源商社やファンドは原油価格に強気、年末までの上昇見込む

資源商社やファンドは原油価格に強気、年末までの上昇見込む
3月21日、大手資源商社やエネルギー関連ヘッジファンドはFTコモディティー・グローバル・サミットで、原油価格が2023年末までに上昇すると予想した。ニューヨークのガソリンスタンドで2022年8月撮影(2023年 ロイター/Andrew Kelly)
[ローザンヌ(スイス)/ロンドン 21日 ロイター] - 大手資源商社やエネルギー関連ヘッジファンドはFTコモディティー・グローバル・サミットで、原油価格が2023年末までに上昇すると予想した。銀行セクターを巡る懸念にもかかわらず、強気な見方を示した。
ヘッジファンド、アンデュランド・キャピタルの創設者であるピエール・アンデュランド氏が最も強気で、北海ブレント原油は23年末までに1バレル=140ドルに上昇する可能性があると述べた。
同氏は、現在の原油市場低迷が投機的でファンダメンタルズに基づいていないと指摘した。
原油価格は欧米の銀行セクターを巡る混乱で1年3カ月ぶりの安値を付けたが、21日の取引では前日に続き上昇した。
資源商社トラフィグラの石油取引共同責任者、ベン・ラコック氏は夏までに原油価格が1バレル=80ドル台を付けると予想する。ただ、新たな石油需要を満たすための新規プロジェクトへの投資や減少する油田への対策が不透明であるため、長期的にボラティリティーが高まると指摘した。
ヘッジファンドのシタデルとゴールドマン・サックスのコモディティー担当者は、エネルギーやコモディティーへの投資資金が逼迫し、原油価格を一段と下支えするとの見方を示した。

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