嘘の戦争

30年前のある事件をきっかけに嘘つきと言われ、タイに渡った一ノ瀬浩一（草彅剛）。名前を変えて偽の経歴を手に入れ詐欺師になった浩一は、偶然にも記憶の中にある、“アザのある男”と再会。30年間眠っていた“怒り”という感情がよみがえり、復讐の為に帰国することを決意する。 日本に戻った浩一は、バーのオーナー・百田ユウジ（マギー）に協力を仰ぎ、パソコン関係が得意だという百田の甥・八尋カズキ（菊池風磨）にタイで会った“五十嵐”と呼ばれていたアザのある男の身元を調べさせる。 男は慶明医科大学の准教授・五十嵐久司（甲本雅裕）だと判明。浩一は五十嵐のオフィスに侵入してパソコンにウィルスを、部屋に盗聴器を仕掛ける。 その夜、自身が育った児童養護施設を訪ねた浩一は、園長・三瓶守（大杉漣）に再会する。(C)カンテレ

ニシナグループ会長・二科興三（市村正親））をかばって五十嵐（甲本雅裕）に刺された浩一（草彅剛）は、二科家の顧問弁護士・六反田健次（飯田基祐）から、今回の一件は事故として済ませたいと言われる。“六反田”という名前を目にした浩一は、30年前父親が一家心中を図ったことを決定づける、嘘の証言をした人物だと気付く。 一方、浩一を治療した二科楓（山本美月）は、胸元の大きな傷跡が気になっていた。浩一はタイで負ったものだというが、もっと古い傷だと気付いた楓は、少しずつ浩一のことが気になり始めて…。 浩一は五十嵐に金を貸していた金融屋になりすまし、六反田に揺さぶりをかけていた。焦った六反田が興三に助けを求めるのを見計らったように浩一は二科隆（藤木直人）のフリをして次なるワナを仕掛る。(C)カンテレ

復讐の鬼と化した浩一（草彅剛）が次に狙うターゲットは、30年前に捜査を担当した刑事の三輪郁夫（六平直政）。三輪は、浩一の家族が意図的に殺された事を知っていながら殺人を隠蔽し、9歳だった陽一（後の浩一）に事件は父親による心中だったと嘘の証言を強要した人物だった。 ある日、公園で子供達に空手を教えていた三輪は、ベンチに置いてあったカバンの中に時限爆弾を発見する。公園にいる人を避難させ、カバンを噴水へ投げ入れると爆弾が爆発。その時の動画がインターネット上にアップされ、三輪は身を挺して市民を守った刑事として一躍ヒーローとなる。しかし、これは浩一が仕組んだ罠だった。 その後、浩一とハルカ（水原希子）は三輪の身辺を調べ始めるが、悪い噂は全く出てこなかった。(C)カンテレ

30年前の事件関係者の失脚に“千葉陽一”が関係していると推察した隆（藤木直人）は本格的に調べを進めるが、陽一の正体はつかめず苛立ちを募らせていた。 浩一（草彅剛）は家族が殺害される少し前、当時大学生だった2人の男がOLを死なせた事件について調べていた。そして、興三（市村正親）に事件の揉み消しを依頼した人物が衆議院議員・四条綾子（ジュディ・オング）だと気付く。また、綾子の息子・司（森岡豊）が事業に失敗し多額の借金を抱えていると知った浩一は、占い師に扮したハルカ（水原希子）と協力し綾子に近づく。 一方、晃（安田顕）は兄である自分を過小評価する隆に怒りを覚えていた。浩一は、そんな晃をなだめつつ、経営コンサルタントらしく、事業戦略を記録したUSBメモリを隆に渡すようにと晃に託す。(C)カンテレ

30年前の犯行の証拠となる音声データの存在を知った興三（市村正親）が、再び悪に手を染めようとしていた。隆（藤木直人）はそれを阻止しようと、自らテープの在り処を突き止めようと動き出す。 浩一（草彅剛）は、30年前に起きたOL殺人事件の主犯が大手銀行に勤める九島亨（平岳大）である事を突き止める。九島の亡き父は銀行の元副頭取で、30年前、興三に多額の融資をしていた。その融資こそが一家殺害の報酬だとにらんだ浩一は、ハルカ（水原希子）と共に九島に接近。そこで、不倫相手である五十川芙美（真飛聖）が九島のある秘密を握っている事を知る。 同じ頃、楓（山本美月）は興三との間に確執があることを浩一に打ち明ける。何とかして興三に会いたい浩一は、そんな楓を優しく諭す。(C)カンテレ

二科家に招かれた浩一（草彅剛）は、さっそく興三（市村正親）と隆（藤木直人）から過去について詮索される。緊張感あふれる昼食会が開かれるが、話は意外な方向に進んでいき…。 その頃、ハルカ（水原希子）は何者かに尾行される気配を感じ、二科家が本格的に動き出したことに焦りを覚える。 “千葉陽一”について調べていた隆は、浩一との会話から、陽一のブログを書いているのが浩一ではないかと疑い始める。児童養護施設を訪れた隆は、ちょうど施設に来ていた陽一と対面する。 同じ頃、ハルカを調べさせ浩一との繋がりに気づき始めた興三は、浩一を呼び出し問い詰めるが、その最中、急に胸を押さえて苦しみだし倒れてしまう。(C)カンテレ

30年前のOL殺人事件の真相を知った浩一は、事件に関与していた晃（安田顕）に狙いを定め、事業拡大の為に工場を全面改修するよう勧める。晃が隆（藤木直人）に改修費用の融資を頼むと、意外にもあっさり承諾するが、それには隆なりの考えがあった。上機嫌の晃に、浩一は興三（市村正親）や隆のまわりで怪しい動きを見せる六車了司（神保悟志）について尋ねる。 ハルカ（水原希子）から聞き出した情報で、六車こそが家族を皆殺しにした実行犯だと考えた浩一は、六車を陥れる為の罠を仕掛ける。(C)カンテレ

意識を取り戻した興三（市村正親）は、隆（藤木直人）に千葉陽一と浩一（草彅剛）が同一人物だと明かす。事実を知った隆は、浩一の復讐を止めるためハルカ（水原希子）に接近。 その晩、浩一の事務所を訪れた隆は金で解決しようと話を進めるが、浩一はそれを一蹴し、30年前の事件の隠ぺいを公表するよう迫った。そして、晃（安田顕）の罪を揉み消す為に興三が起こした事件の事を話し始める。張りつめた空気の中、浩一がドアを開けると…。 さらに浩一は、事務所に仕掛けられた盗聴器越しに六車（神保悟志）に「お前にも必ず地獄を見せる」と言い放つ。車の中で浩一の言葉を聞き苦笑する六車。その後部座席には、拘束されたハルカの姿があった。(C)カンテレ

浩一（草彅剛）は事件の証拠となる音声データをネットでばらまき、ニシナコーポレーションの粉飾決算をバラすと脅し、興三（市村正親）に謝罪を要求。 一家殺害の元凶となったOL殺害事件の証拠を、亡き父が守（大杉漣）に託していたことを知った浩一は守への復讐を決意。ハルカ（水原希子）の反対を押し切り、守が離婚して以来疎遠になっている娘・七沢由美子（国仲涼子）に接触する。 一方、浩一の策略で30年前の事件が晃（安田顕）や楓（山本美月）に明かされ、会社の粉飾決算の事実も浩一に知られてしまった二科家は窮地に陥る。家族と会社を守りたい一心の隆（藤木直人）は、浩一が2千万円を強奪した詐欺の証拠を警察に突き出そうとし、さらに百田（マギー）に接触して浩一に反撃しようと動き出す。(C)カンテレ

興三（市村正親）の告発で警察に追われる羽目になった浩一（草彅剛）。二科家の反撃と百田（マギー）とカズキ（菊池風磨）の裏切りによって絶体絶命のピンチに陥った浩一だったが、興三に懺悔させるため、さらなる復讐に燃えていた。そして、30年前の事件に関する“新たな証拠と証人が見つかった”と隆（藤木直人）に罠を仕掛け、隆と興三をある山荘へ呼び出す。 「ダマされたらダマし返す。詐欺師は詐欺師らしいやり方で…30年前を終わらせる。」と、笑みを浮かべて話す浩一を心配するハルカ（水原希子）と守（大杉漣）。浩一が仕掛ける大がかりなワナとは…。(C)カンテレ