26年度の電力確保に8425億円、25年度比で6割増に
電力広域的運営推進機関(広域機関)は25日、電力小売りが4年後の電力を確保するため発電所への投資費用を負担する容量市場について、3回目の入札結果を公表した。2026年度の負担は総額8425億円で、1キロワット当たり5178円だった。低価格での入札が減り、総額と単価はともに25年度から6割超の上昇となった。
容量市場は4年後の電力不足を回避するため、電力小売りが広域機関を通じて発電事業者にお金を払う仕組み。小売り側は4年後、実際に発電所が稼働した場合にお金を支払う。この金額を容量市場であらかじめ決める。電力自由化と再生可能エネルギーの普及で火力発電などへの投資が進まなくなったため創設された。
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