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中国の太陽光発電メーカーが世界を席巻している。大規模投資や低コストを武器に急成長し、2022年の中国系メーカーの世界シェアは約8割に達した。ところが、中国メーカーは、その躍進の副作用とも言える「三つの壁」に直面している。いま何が起きているのか、実態を探った。
上海市に隣接し、中国屈指の工業地帯である江蘇省。その北部にある宿遷市の太陽光メーカー大手、天合光能(トリナソーラー)の工場を訪れると、部品や製品を運搬する全自動フォークリフトが構内のあちこちを行き交っていた。製造工程もほとんど自動ロボットが担っており、作業員はその動作をチェックしているだけの様子だった。
トリナが18年に同工場を建設してからの総投資額は220億元(約4400億円)。シリコンウエハーなど部品も含めた22年の工場売上高は313億元と前年から倍増し、今年は400億元突破を見込んでいる。
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