米国、今年は最大のLNG輸出国となる見通し

米国、今年は最大のLNG輸出国となる見通し
 1月4日、ロイターのデータによると、米国はテキサス州にある現在休止中の液化天然ガス(LNG)プラントが操業を再開すれば、今年は世界最大のLNG輸出国となる見通しだ。昨年5月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - ロイターのデータによると、米国はテキサス州にある現在休止中の液化天然ガス(LNG)プラントが操業を再開すれば、今年は世界最大のLNG輸出国となる見通しだ。
米国で2番目に大きなLNG輸出施設であるフリーポートLNG社のテキサス州のプラントは昨年6月に爆発事故が起きて以降休止しているが、同社は当局の承認を得られれば1月後半に操業を再開できるとの見通しを示している。
米国のLNG輸出量は昨年、前年比8%増の日量106億立方フィートとなり、首位オーストラリアの日量107億立方フィートをわずかに下回った。3位はカタールで、日量105億立方フィートだった。
オーストラリアでは2026年ごろまで、カタールでは25年ごろまで新たなLNGプラントが操業を開始する見込みはなく、アナリストの話では、両国のLNG生産量は今年、前年比ほぼ横ばいにとどまる見通しだ。
直近のLNG価格は欧州では100万BTU(英国熱量単位)当たり約22ドル、米国では約4ドルであるのに対し、アジアでは約29ドルと比較的高い水準で取引されている。アナリストは、アジアでの高値のため今年は米国からアジアへのLNG輸出が増えると予想している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab