再エネ使ったインド産「グリーンアンモニア」を発電所に販売 興和、令和10年度から

興和(名古屋市)は26日、インドで再生可能エネルギー使って製造した「グリーンアンモニア」を日本や台湾の石炭火力発電所向けなどに販売すると発表した。令和10年から年間100万トン規模で輸入販売を始める。

インドの新興財閥のアダニグループと包括業務提携。同グループが生産するグリーンアンモニアや派生商品の肥料、メタノールなどを取り扱う合弁会社を来春にもシンガポールに折半出資で設立する。

グリーンアンモニアは、太陽光など再エネで発電した電気で水を分解して水素を製造し、その水素と窒素を合成してつくるため、製造時に二酸化炭素(CO2)を排出しない。石炭に混ぜて燃やせば発電所からのCO2排出を削減できることから、世界的に需要拡大が見込まれている。

アダニグループはインド西部グジャラート州のムンドラ港に大規模な再エネ発電設備を設け、12年には水素を年100万トン、グリーンアンモニアを年560万トンで生産する計画だ。

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