脱炭素化へ 東京都内で水素利用推進の国際会議

国連の気候変動対策の会議「COP28」を前に、脱炭素化に向けて水素利用について推進する国際会議が都内で開かれ、水素社会を実現するために都市間で協力していくことを確認しました。

この会議は、今月末からUAE=アラブ首長国連邦で始まる国連の気候変動対策の会議「COP28」を前に14日、都が開き、ロサンゼルスやシンガポールなど各都市の代表など13人が参加しました。
はじめに小池知事が、「エネルギーの安定確保と脱炭素化の2つを実現する切り札の1つが水素エネルギーだ。知見を共有すれば、未来への大きな力になる」とあいさつしました。
会合では各都市の事例が報告され、都の取り組みとして、中央区のオリンピック・パラリンピックの選手村があった地下に水素を送るパイプが整備され、来年春に、水素の供給と発電を行うエリアに生まれ変わることなどが紹介されました。
最後には「水素の社会実装化を加速させ国際社会をリードしていく」という共同メッセージが発表され、今後も都市間で情報を共有するなどして、水素社会の実現に向けて協力していくことを確認しました。