写真で見る発電の現場 「九州エネルギー行」まとめ読み
私たちの社会を支え、動かしている電気はどんな場所でつくられているのか。九州各地にある発電所や変電所などのエネルギー関連施設を訪ねて写真と共に紹介している「九州エネルギー行」のまとめ読みです。
揚水発電所
熊本県八代市にある九州電力の大平発電所は、1975年に運転を始めた九州最初の本格的な揚水発電所です。上流と下流の2つのダムを水路でつなぎ、上のダムにくみ上げた水を落として発電機を動かします。
地熱発電所
大分県九重町の山あいにある九州電力の八丁原発電所は国内最大級の地熱発電所です。地下深くの熱源が地下水を沸き立たせ、井戸から噴き出してくる蒸気で発電機を動かします。
バイオマス発電所
バイオマスとは化石燃料を除いた生物由来の資源のこと。福岡県筑前町にあるふくおか木質バイオマス発電所では、周辺地域の山林で出た間伐材などを破砕し、ボイラーで燃やして発電しています。
蓄電池変電所
福岡県豊前市にある九州電力送配電の豊前蓄電池変電所は、太陽光の発電量が増える日中などに電気を蓄えておき発電量が低下した時に放出します。蓄電池変電所としては世界最大級の施設です。
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太陽光発電所
パネルを敷き詰めた太陽光発電所の能力や寿命はメンテナンス次第で大きく変わります。大規模なメガソーラーでも、パネルや配線、固定金具などの状態を定期的に点検する作業が求められます。
LNG火力発電所
大分市の臨海部にある九州電力の新大分発電所は、液化天然ガス(LNG)を燃料とする火力発電所です。3系列14基ある発電機の総出力は九州最大、287.5万キロワットに上ります。
炭鉱跡
火力発電の燃料などとして日本の成長を支えた国内産の石炭は、安価な輸入炭に押されて生産量が減少していきました。長崎県の池島にある炭鉱跡は、国内炭鉱産業の終期の姿を今に伝えています。