気候変動COPまで3カ月 議長国UAEに不満高まり、成果どうなる

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市野塊
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 11月末から始まる国連の気候変動会議(COP28)まで3カ月をきった。議長を務めるアラブ首長国連邦(UAE)のスルタン・アル・ジャベル気候変動特使は、再生可能エネルギーを3倍にする目標などCOPで目指すべき合意を示す。ただ、産油国でもあり、温暖化を止めるために不可欠な脱化石燃料でリードできるかは見通せない。

 7月、ベルギー・ブリュッセルで開かれた閣僚級会合。「各国政府は気候変動への取り組みの失敗を直視すべきだ」。ジャベル氏はこう話し、COP28で議論すべき論点を初めて示した。パリ協定の下での各国の対策の総点検や再エネ導入目標、途上国支援の仕組み作りなどを紹介し、「(気温上昇を抑える)1・5度目標を達成するためのものだ」と述べた。

 発言が注目されたのは、ジャベル氏への不信感が高まっていたからだ。

 ジャベル氏は、アブダビ国営…

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