大寒波来襲・電力需要急増、頼みは火力発電…太陽光や風力は天候に左右されやすく

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 記録的な寒波で暖房需要が高まる中、一部電力会社は火力発電の臨時稼働に追われた。電力需要の急増に発電が間に合わなければ大規模停電になりかねない。天候に左右される再生可能エネルギーが増える一方で、発電量を調整しやすい火力発電に頼らざるを得ない状況になっている。

準備

電力需給の状況を監視、調整する東京電力パワーグリッドの中央給電指令所(東京都千代田区で)
電力需給の状況を監視、調整する東京電力パワーグリッドの中央給電指令所(東京都千代田区で)

 10年に1度とされる寒波に日本列島が覆われた25日、電力各社は、電力供給量の確保に追われた。東京電力と中部電力が共同出資する火力発電会社JERAは、休止中だった姉崎火力発電所(千葉県)の6号機(出力60万キロ・ワット)を臨時に稼働した。

 この日、東京都中心部でも最低気温が氷点下を記録し、家庭や企業で暖房利用の急増が見込まれた。東電管内では需要のピーク時に、電気の供給力に占める需要の割合である使用率が89%まで上昇した。北海道、東北、中部、北陸の4電力の管内でも1月としては電力需要が過去10年で最も多くなった。

 電力会社は、常に管内の電力需要に見合った電力を供給できるよう発電量を調整している。しかし、冬季は寒波や大雪によって想定外に電力の需要が増加するケースも多い。発電が追いつかなければ、大規模な停電を招くおそれもあり、今回は各電力とも「記録的な寒波の襲来が想定され、準備が間に合った」と胸をなで下ろす。

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3757813 0 経済 2023/01/28 05:00:00 2023/01/28 07:00:44 2023/01/28 07:00:44 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/01/20230127-OYT1I50234-T.jpg?type=thumbnail

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