「一括見積もり」通じて情報収集
米エネルギーセイジ(EnergySage)社の最新レポートによると、2022 年下半期、地域で太陽光発電の販売・施工を展開する主に小中規模の施工会社では、機材に対するブランドロイヤリティが増したと発表した。
エネルギーセイジは、太陽光発電システムの大手オンライン比較ショッピング マーケットプレイス、つまり、インターネットによる太陽光発電の「一括見積もり」サービスである(図1)。同社は、全米42 の州とワシントン DC で太陽光発電設備を販売・施工する地域の会社を審査し、基準をクリアした500社を超える販売・施工会社と提携している。こうした提携を通じて、蓄電池との併用を含む太陽光発電の導入を検討している顧客に対し、一括見積りによる比較の場を提供する。
同社のサイトは米国エネルギー省(DOE)からも推奨されているなど、その利便性への評価は高い。加えて、太陽光発電施工会社がサイト利用者に提供した見積もりデータを分析して、米国住宅用太陽光市場の最新トレンドをレポートとして発表している。
ちなみに、大規模、または全米レベルで事業を展開している太陽光発電施工会社はエネルギーセイジのマーケットプレイスには参加していない。そのため、全米の住宅太陽光市場を100%反映していないが、地域に密着した、または地方で強い中小規模の事業者の傾向は、同社のレポートで分かる。
エネルギーセイジによると、2022年下半期に1 つのパネルブランドまたは 1 つのインバーター(パワーコンディショナー)ブランドのみを採用して見積もりを公表した施工業者の割合は、パネルで 10% 、インバーターで11%増加したという。施工業者の 3 分の 1 以上が、2022 年下半期に 1 つのパネル ブランドのみを採用しており、これは 2015 年以来の最高レベルに達したという。