気候革命

洋上風力、仏の苦闘(その1) 原発大国、導入加速

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 フランス西部ラルクエストの小さな港から小型船で約50分。サンブリウ湾のないだ海に高さ約207メートルの風車群が威容を現した。最も近くの岸から約16キロの沖合でも水深は約40メートル。沿岸からすぐに海が深くなる日本とは異なり、海底に支柱を立てる着床式洋上風力発電の建設が可能な深さだ。巨大な発電機のそばには、送電線を敷設するための船が見える。

 仏政府は湾の75平方キロの海域に2023年末までに計62基の洋上風力発電機を設置し、約83万5000人分の電力を生み出す計画だ。7月現在で20基が設置され、24年の操業開始を目指す。

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