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「集団移転」各地で検討 気候変動でハード防災に限界

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2019年の台風19号で那珂川が氾濫し、浸水した栃木県那須烏山市下境地区=同市提供
2019年の台風19号で那珂川が氾濫し、浸水した栃木県那須烏山市下境地区=同市提供

 2019年の台風19号で、過去に例のない規模の浸水被害が発生した栃木県那須烏山市。市は次の災害に備え、被災した市内の下境、宮原両地区を対象に「防災集団移転」を進める方針を決め、住民説明会などを開催している。

台風、豪雨被災地で移転計画

 他の地域でも防災集団移転の検討が進む。毎日新聞が国土交通省の「緊急治水対策プロジェクト」で集団移転を選択肢に挙げていることを確認したのは、栃木県那須烏山市、同県小山市、水戸市、茨城県大洗町の少なくとも4市町。いずれも19年台風19号による那珂川水系の氾濫で大規模な浸水被害が出た自治体だ。

 他にも18年西日本豪雨や20年九州豪雨で被災した地区で集団移転を検討する動きがある。ただし、一度は移転計画が持ち上がっても住民の反対で計画が白紙状態になっている自治体も複数あった。

 そもそも防災集団移転とは何か。

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