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アポロ、米半導体メーカー向けプライベートクレジット20億ドルを主導

  • 資金はウルフスピードのウエハー工場2カ所の拡張に充当と関係者
  • 7年物担保債組成、現金12.5億ドルが直ちに利用可能に

米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社アポロ・グローバル・マネジメント率いる金融機関のグループが、プライベートクレジットを通じて米半導体メーカー、ウルフスピードに最大20億ドル(約2900億円)を提供する。ブルームバーグ・ニュースが確認した文書で明らかになった。

  ウルフスピードは現金12億5000万ドルが直ちに利用可能になり、7億5000万ドルがその後に引き出せるようになる内容。クーポン(表面利率)9.875%で3年後に償還可能になる7年物担保債として組成された。

  今回の取引は資本市場で確立した存在感を有する企業でも、資金調達でのプライベートクレジット市場活用を魅力的と見なしていることを浮き彫りにした。事情に詳しい複数の関係者はウルフスピードがプライベートクレジット市場活用を選んだ理由として、同社の知的財産にアクセスする当事者の数を制限することと、同市場で金融機関が後に追加資金を提供し得ることを挙げた。

  この関係者によると、今回提供された資金はジャガー・ランドローバーなどに供給する炭化ケイ素ウエハー製造工場2カ所の拡張に充てられる。

  アポロとウルフスピードの担当者は文書の内容以上のコメントを控えた。この取引の一部についてはテクノロジーニュースサイトのジ・インフォメーションが25日先に伝えていた。

原題:Apollo Leads $2 Billion Private Debt Deal for Semiconductor Firm(抜粋)

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