中国、今年末まで輸入石炭のゼロ関税を継続

[北京 24日 ロイター] - 中国政府は24日の閣僚会議で、一部の優遇税制を延長し、輸入石炭に対するゼロ関税の適用を今年末まで継続する方針を示した。国営中国中央テレビ(CCTV)が報じた。
中国は昨年4月、国内のエネルギー安全保障と供給混乱に対する懸念の高まりを受け、石炭の関税をゼロに引き下げた。
今年1─2月の石炭輸入は、前年同期比71%急増。電力会社がインドネシアから割安な一般炭の輸入を強化したほか、中国の厳格な新型コロナ対策が緩和され、モンゴルからの調達も回復したためだ。
また、中小企業や個人事業者についても減税を実施する方針で、こうした優遇税制を2024年末まで延長する。
さらに研究開発関連の税率引き下げや、物流会社が負担する、バルク商品の保管に必要な都市部の倉庫用地にかかる税金も半減される。
減税により、年間4800億元(698億ドル)以上の税負担が軽減される見通し。

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