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東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出計画で、原子力規制委員会の山中伸介委員長は24日、工事中の放出設備などを視察した。山中委員長は「(放出に向けて)着実に準備が進んでいることを確認できた」と述べ、最終段階となる使用前検査を28日から始める方針を示した。
放出設備の工事が完了間近であることから、山中委員長はこの日、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS=アルプス)や処理水のタンク、放射性物質の分析場なども視察した。放出設備の使用前検査は原子炉等規制法に基づくもので、規制委が今年1月から段階的に開始。すでに一部の施設には、「合格」となる終了証を交付している。
山中委員長は同行した東電の小早川智明社長に対し、「ヒューマンエラー(人為ミス)が起きないように引き続き緊張感をもって対応してほしい」と求めた。