米エンタジーとドイツRWE、メキシコ湾洋上風力発電の市場参入へ提携

(米国、ドイツ)

ヒューストン発

2023年04月05日

米国でクリーンな大規模発電設備を保有・運営するエンタジー(本社:ルイジアナ州ニューオリンズ)は3月30日、洋上風力発電の大手であるドイツのRWE(本社:エッセン)と、メキシコ湾の洋上風力発電市場参入に向けて提携したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。この提携によって両社は、テキサス州とルイジアナ州の産業用顧客に対する洋上風力発電によるクリーンエネルギー供給を共同で評価する。

米国内務省の海洋エネルギー管理局(BOEM)は2022年10月に、メキシコ湾で初となる洋上風力発電開発地域を決定し(2022年11月2日記事参照)、2月にはメキシコ湾で初となる洋上風力発電のリース販売通知案(PSN)を公表した(2023年2月24日記事参照)。このPSNには、ルイジアナ州レイクチャールズの沖合10万2,480エーカー(約415平方キロ)の地域と、テキサス州ガルベストンの沖合10万2,480エーカーと9万6,786エーカーからなる2つの地域が含まれており、合わせて約130万世帯にクリーン電力を供給できるという。

両社は、(1)テキサス州とルイジアナ州の顧客に対するカーボンフリーエネルギーに対する市場需要、(2)資源経済、(3)信頼性を確保するための送電分析、(4)直接的・間接的な雇用創出を含む経済効果、(5)将来の労働力を準備するカリキュラムを含めて総合的に評価し、市場参入を模索するとしている。

エンタジー・ルイジアナのフィリップ・メイ社長兼最高経営責任者(CEO)は「当社の顧客は、持続可能な目標達成のためにクリーンエネルギー・ソリューションを求めていることを、私たちと共有し続けている」「RWEとの提携により、ルイジアナ州の海域に風力発電を導入し、ルイジアナ州のさらなる経済成長を促進する可能性のある重要な初期段階として機能する」と述べた。

(沖本憲司)

(米国、ドイツ)

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