中国、CIA長官に反発 「緊張の根本」は米台側と主張

中国外務省の毛寧副報道局長北京(共同)
中国外務省の毛寧副報道局長北京(共同)

【北京=三塚聖平】中国外務省の毛寧報道官は3日の記者会見で、バーンズ米中央情報局(CIA)長官が中国の台湾統一への野心を過小評価すべきではないと指摘したことに対し、「台湾海峡情勢が緊張しているのは台湾当局が米国を使って独立を画策し、米国の一部が台湾をもって中国を制しようとしていることに根本原因がある」と反発した。

毛氏は、台湾問題について「完全に中国の内政だ」と主張した。その上で、バイデン米政権が台湾への武器売却を進め、米要人の台湾訪問が続いていることなどを念頭に「いかなる形式の米台の公的な往来や軍事的連携も停止すべきだ」と強調。「台湾海峡情勢緊張の新たな要因を作り出すことをやめるべきだ」とも述べ、緊張の責任が米台側にあるという主張を展開した。

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