九州電力どうする火力発電 脱炭素と安定供給の両立探る
化石燃料を燃やして電気をつくる火力発電は依然として九州の主力電源です。電力の安定供給と脱炭素という2つの命題の下、九州電力はこれからの火力発電の在り方をどう描いているのか。「九州の電源 どうする火力」と題した連載で、同社の戦略を探りました。
(上)脱炭素でも休めない石炭火力 なお安定供給の支柱
福岡県苅田町にある石炭火力発電所「苅田発電所」は2021年4月に無期限の計画停止に入りましたが、夏に電力需給が逼迫する見通しとなったことから同年6月には運転を再開しました。その後も計画停止の延期が繰り返されています。…記事を読む
(下)アンモニア、混ぜて燃やす 九電が探る低炭素火力
九州電力は今春、熊本県苓北町にある苓北発電所で石炭とアンモニアの「混焼」の試験を行いました。同社は火力発電の低炭素化をめざし、燃焼時に二酸化炭素の出ないアンモニアや水素を化石燃料と混ぜて燃やす技術の確立をめざしています。…記事を読む
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