「原子力に100%の安全はない」原子力規制委の山中伸介委員長が職員に訓示…3・11前に

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 原子力規制委員会の山中伸介委員長は10日、東京電力福島第一原子力発電所事故から12年を迎えるのを前に事務局の原子力規制庁職員ら約50人を前に訓示し、「原子力に100%の安全はないことを肝に銘じ、常に科学技術に基づいた判断をして欲しい」と述べた。

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山中伸介・原子力規制委員会委員長
山中伸介・原子力規制委員会委員長

 山中委員長は大阪大原子力工学科卒業で、長年、原子力研究に携わってきた。原発事故について「大学入学以降、一貫して原子力に携わってきた私にとっては痛恨の極みで、後悔と反省の日々が続いた」と振り返った。その上で、「規制を通じて人と環境を守るという初心を今、一度かみしめ、日々の業務を見つめ直してほしい」と強調した。

原子力規制庁の職員らを前に訓示する山中伸介委員長(右奥、10日、東京都港区で)
原子力規制庁の職員らを前に訓示する山中伸介委員長(右奥、10日、東京都港区で)

 訓示は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、規制庁の各担当部署の代表者だけが出席した。

【特集】東日本大震災
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3895040 0 科学・IT 2023/03/10 12:31:00 2023/03/10 13:26:23 2023/03/10 13:26:23 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/03/20230310-OYT1I50093-T.jpg?type=thumbnail

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