水力発電再評価の動き 脱炭素・地産地消 黒部ダムも一翼 /富山

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放水する関西電力の黒部ダム=富山県立山町で2023年7月、共同
放水する関西電力の黒部ダム=富山県立山町で2023年7月、共同

 日本の高度経済成長期の電力需要を支えた水力発電が脱炭素社会の実現に向け、脚光を浴びている。発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しないことに加え、ロシアのウクライナ侵攻で資源の調達環境が不安定になる中、「地産地消」のエネルギーや電力需給の調整役として再評価が進む。農業用水などを利用した小規模水力を開発する動きも広がってきた。

 北アルプスを背にダイナミックな放水で夏の観光客を集める関西電力の黒部ダム(富山県立山町)。日本一の高さ186メートルを誇るこのダムは「クロヨン」と呼ばれる黒部川第4発電所に水を送り、再生可能エネルギー源の一翼を担っている。

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